先日チームの畑に行った時、お隣の田んぼにカルガモのつがいがずっといました。
そこで話題になった「合鴨農法」について今一度理解を深めようとリサーチしてみます。
早速気になるのはこのくだり。
古野はパーマカルチャーの支持者であるビル・モリソン(英語版)と出会い、古野の著書は英訳されて『The Power of Duck Integrated Rice and Duck Farming』として2001年に刊行され、海外でも知られるようになった[1]。これにより古野は世界経済フォーラム総会(ダボス会議)に2002年から、世界に貢献した社会起業家の一人として招かれた[5]。さらに古野はこの技術を中国、韓国、ベトナム、フィリピン、インドネシア、キューバに伝播普及させた[4]。古野は2007年、九州大学に博士論文『アジアの伝統的アヒル水田放飼農法と合鴨水稲同時作に関する農法論的比較研究 ―囲い込みの意義に焦点をあてて―』を提出して博士号を取得した[6][7]。
合鴨農法 – Wikipedia
かの有名な「ダボス会議」。
こういった権威ある国際的な団体からお墨付きをもらえるからといって、必ずしもそれが良いものだとは限りません。詳しくは以下のリンクなどをご覧ください。
【狂気の沙汰】ダボス会議のクラウス・シュワブ「ペットは気候変動の原因、肉食のペットは安楽死させて、温暖化にあまり影響しないカメや爬虫類にしましょう」と主張 | RAPT理論+α
アメリカの有名投資家が「ダボス会議は巨大な詐欺集団、参加者もろともさっさと潰れればいいのに」と痛烈批判 グローバルリーダーになるためには4万ドル(約520万円)が請求されると暴露 | RAPT理論+α
そもそも「合鴨」とはなんぞや?と思い調べてみると。
「アイガモ」は、「アヒルとマガモ」を掛け合わせたものだそう。
では「アヒル」とはなんぞや?と調べてみると「マガモを家畜化したもの」だそうです。
どちらも元を辿ると「マガモ」ですね。
では「マガモ」とは?
マガモは「カモ」の一種で中国発祥とのこと。
アヒルの先祖は家禽として飼育されたマガモである。中国発祥で、日本やイギリスにも広まって様々な品種が作られた。
マガモの特徴、分布、生態、写真をご紹介します。|目に見えるいきもの図鑑
「外来種が日本にも住み着いてる」。このパターンは動物だけに限らず、数限りなくあります。
近年よく見かけるようになったのは「ナガミヒナケシ」ですが、「アヘン」との関係がある可能性があるという論文もあるので、注意が必要です。
話を「カモ」に戻します。
合鴨農法の「合鴨」はもともと「おとり(招鳥)」として使われていたとも言われます。
「おとり」とは「カモ」を捕まえる時に「カモ」を誘き寄せるための「おとり」のことです。
その鴨猟をしていたのが「鴨場」という言われる場所です。
宮内庁の管理で、賓客の接待の場所としても利用されています。関東では埼玉越谷と千葉県市川市新浜。
ちなみに「フォアグラ」がアヒルの内臓で、「ピータン」も、アヒルの卵だということを今知ったということを白状しておきます。
また「北京ダック」の歴史を見てみると「アヒル」は900年頃から家畜として飼育されていたそう。900年頃は、中国では「北宋」日本は「平安時代」。
「家畜」として飼われていたのは中国では紀元前4000年!ローマでも紀元前400年頃から肉用に飼育されていたという記載も見られます。
紀元前4000年の中国はどんな時代だったのか?中国4000年の歴史といわれますが、それよりも2000年前。こんな感じだったそうです。
中国文明の誕生
中国文明の誕生 | 世界の歴史まっぷ
紀元前5000年〜紀元前4000年ころから、黄河の中・下流域の黄土地帯の住民は、初期農耕を始めて粟などの雑穀を栽培し、家畜を飼い、磨製石器や彩文土器(彩陶)を用いる新石器文明を形成した。これが中国最古の文明の黄河文明であるが、この黄河文明は、出土土器の特色によって、彩陶を特色とする前期の彩陶文化(紀元前4000〜紀元前3000)と、薄手の黒陶を特色とする後期の黒陶文化(紀元前2000〜紀元前1500)に大きく区分される。
いわゆる「新石器時代」。この頃からアヒル(家畜化されたカモ)がいたということ。
結構驚きです。
この「黄河文明」、全く日本と関係がないと思われるかもしれませんが、実は「東北方言」ともいわれる「ズーズー弁」と似てるのが、黄河文明の住民だった「ウラル語族」だそうです。
ズーズー弁の起源を解明① ーウラル語族に属す基層言語の母音調和に由来ー|LgAtGt
驚きです。
また「北京ダック」についての目を背けたくなるような「現実」もここで言及させていただきます。
北京ダックに使うアヒルは、戦前は北京の城壕(今の二環路)の東便門、朝陽門付近などで飼育されたが[14]、戦後は、北京市郊外、河北省を中心に特殊な方法で飼育されており、料理のみでなく、このアヒルのことをも北京ダックと呼ぶことがある。早く、大きく、脂肪を多く蓄えた状態に育てるために、麦などの高カロリーの餌や配合飼料を口にくわえさせたパイプから胃に流し込んで、強制的に食べさせる(すなわち、フォアグラ生産におけるガヴァージュ同様の強制給餌である)。充填するような食べさせ方、もしくは、この方法で育てられたアヒルを「填鴨」(ティエンヤー、tiányā)と呼ぶ[15]。この填鴨は体質が弱く、気温の変化や怪我への耐性が低い[16]。なお、中国では詰め込み教育の事を「填鴨式教育」と呼ぶ。
北京ダック – Wikipedia
さすが中国。人間の傲慢さに嫌な気分になりますが、これが現実。より良い方法のみが残ることを願います。
個人的には鴨そばが大好きなので、これからも、健全な鴨たちの飼育をお願いしたいと深く願うばかりです。
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