そもそも私が自然栽培に行き着いたのは、私が食の裏側についての「驚き」を知ってからでした。
その頃は、化学調味料まみれの現代の食事に対して絶望し、マクロビや古代食など、オーガニックな生活を目指していました。
思い出せるのは、若杉ばあちゃんや「メダカの学校」というNPO。その後は奇跡のりんごの木村秋則さんや無肥料自然栽培にこだわる「ナチュラル・ハーモニー」という組織などなど。
その中で、人は食事をすることで疲れる事も知り、空腹にすることの快適さもしりました。
ここでは自然栽培、農業、食事について何が正しいのか?とうことについて一度まとめておこうと思います。
自然栽培か有機栽培か慣行栽培か
農業の栽培方法の部分でまとめると現代には大きく3つの思想があると思います。
- 土の力を「本来」の状態に戻す「無肥料自然栽培」
- 科学肥料を抜いた「有機栽培(オーガニック)」
- 大量生産大量消費に最も適した「慣行農法」
慣行農法という言葉は、正確には方法ではないのですが、最も効率よく大量生産するという思考がある農法ということで考えて行きます。
結論から言うとそれぞれの立場でそれぞれがそれぞれのやり方でやり続ければいいというだけです。
このあとのすべてのことに対する回答でもありますが、とにかく正解はありません。いろいろなやり方があって、それぞれに成果を上げていて、それが「肌に合う」のであればそれを続ければいい。
木村秋則さんの方法は、それが合う人がやればいい。しかし、あれは壮絶です。しかも、結局肥料を使っているという矛盾も指摘されたりしています。宇宙人にまであったらしいですしね。
ただ一つ確かなことは、それらの分野からつながる「ロハス」と言うものには気をつけなければいけません。
そして、自然農法のもとには、シュタイナーという大きな利権があるということも。
これらは、究極のところ「大事な目の前のことから気を逸しておくための思想」です。そのLOHASの5大マーケットと言われるものがこちらです。頭文字をとってSHAPEと呼ばれています。
- Sustainable Economy(持続可能な経済) グリーン都市計画、SRI、省エネルギー商品、代替エネルギー、フェアトレード等
- Healthy Lifestyle(健康的なライフスタイル) 自然食品、サプリメント、オーガニック、マクロビオティック等。
- Alternative Healthcare(代替医療) ホメオパシー、アーユルヴェーダ、自然治療、東洋医学、鍼治療、レイキ等。
- Personal Development(自己開発) メンタルトレーニング、スピリチュアル、ヨガ、ピラティス、瞑想法、自己啓発、アート、能力開発等
- Ecological Lifestyle(エコなライフスタイル) リフォーム、環境配慮住宅、家庭用品、エコツーリズム等
1に関しては個人レベルではどうにもできないような部分なのでどうしようもないですが、2〜5に関しては、個人レベルでなんとか対処できる部分もあります。
個人的には、2、3、4にどっぷり浸かり、その殆どが無意味だったことを経験しています。詳しくは徐々にお伝えしていく予定です。
まぁ兎にも角にも、これらの商品は無理をして手を出すことだけはしないことが一番です。
代替医療も自己開発も健康的なライフスタイルも、追い求めるものではなく、ただ気づけるかどうかだけの世界です。
そして、そこには特別に必要なものはありません。世の中の真実を知ることだけでいいからです。
正しい農業とは何か?
ということで、正しい農業についても答えは「人それぞれ」
曲がりなりにも農業に興味を持って個人的に数々のチャレンジして来て思うのは、法的な規制が厳しいということ。
そもそもの話になりますが、土地所有という概念が物事を非常に複雑にしています。複雑というか、土地は権力とも言いかえられるものなので、富や名誉にくらむ方々が目を覚まさない限り何も変わらないでしょう。
「すべての人がすぐ近くに自由に使っていい農地があればいいのになぁ」
とよく思います。農家じゃなくても簡単なものから野菜を育てることはできますし、土と触れ合える環境が身近にあれば心身も豊かになるでしょう。
正しい食事を探し求めてもどこにもいけない
食事には本当に騙されてきました。健康な食材を追い求めているうちに、精神的に崩壊するということを経験しました。完全な思い上がりだということです。
吉野家に入って、牛丼が食べられるのは当たり前じゃないんですね。
スーパーに食材が並んでるのは当たり前じゃないんですね。
これは、人間に感謝するというレベルの話ではありません。それらの仕組みを人間に教えてきたのは、もっと大きな何かだということです。
今日口にする食事は、野生の鳥や獣たちが腹を満たすことができることと同じレベルなんですね。鷹が獲物を見つけられるのは、全て、神さまがそう仕向けているからなんですね。たまたまそこにいたから食べられるのではなく、その鷹は導かれてその獲物を与えられたということ。
この部分を履き違える考えにまるっきり染まっていました。
頭が良くなるために魚を食べなければいけない。
砂糖は体を冷やすから食べては行けない。
全て極端ですね。すべてのものは、必要なときに必要なだけ与えられる。でも、それを拒否することも人間にはできる。誤った考えで、食べることに正しさを忘れたときに罰を受けるように世の中はできています。
この世に「食べてはいけないもの」はないということです。節度を守れば、どんな食物もエネルギーになり、体に良いものとなるのです。
これは食べてはいけないものだ
と考えながら食べることが最も悪いものを体内に入れることになるのです。
好き嫌いはあっていいし、人間太っててもいいんですよね。その人ごとに「ベストな状態」があって、それは一人として同じものなんてないのだから。
私は一日一食くらいがちょうどいいですね。
一日中食べてる方が調子がいいという人もいる。
たったこれだけのことを、2倍位するお米を買ったり、偏った食事を続けてはっきりと知ることができました。それもこれも、「ロハス」の罠ですので、ぜひ注意してください。
もっと詳しく知りたい方は以下の記事が参考になります。
◯RAPT×読者対談〈第87弾〉過剰な健康・環境ブームも悪魔崇拝から始まった詐欺目的のデタラメ話。
慣行、有機、自然、コップの中の争いみたいなものです。本当に食の安全を考えるなら、中国から入ってくる毒野菜、アメリカのホルモン牛肉、遺伝子組み換え大豆、コーン等の議論をすべき。日本で自給できる野菜はコメしかないですよね。それ以外は全て海外に頼っている現状を理解すべきです。