台風翌日の丹沢山脈

台風15号の影響を実感 丹沢水を利用した畑の姿 「山おろし」と「だし」の違い|ファームレポート 2019年9月12日(木)

2019年9月9日月曜日は台風15号が関東を過ぎて行きました。

その影響による千葉県での停電と断水は、予想以上の被害を発生させています。

停電の原因は、過去に倒産したことのあるバイオテクノロジー研究施設がある「かずさアカデミアパーク」の敷地内の鉄塔が倒壊したことだと言われています。

そんな台風の翌日、2019年9月10日火曜日には、関東(所沢近郊)で激しい雷雨があり、畑に行く前日の水曜日にも激しいゲリラ豪雨がありました。

そんななか訪れた神奈川県秦野・平塚の畑の様子です。

土のうで水を引き入れる

この日は、新人スタッフのアイデアによるインフラ整備第一弾。

以前からある畑の脇の水路から水を引き入れる作業を行いました。

名付けて「Do Now!!!」

結果として小さな池ができました。

名付けなくてもいいんですが、この作業を通して、畑地を造るときに入念に計画されている水路の存在をありありと認識させられました。

土のうを利用して水路の水をパイプに引き入れる
土のうを利用して水路の水をパイプに引き入れる

写真の土のうの向こう側に鉄板を入れるための溝があり、本来はそこに鉄板を入れることで、写真の側溝の右に見える円形のパイプに水を流す仕組みです。

今の畑を田んぼとして利用しなくなってから、写真に上に見える超重量級の鉄板を置いたため、水を引き入れられなくなっていましたが、今回土のうを利用することで解決しました。

パイプを通して水路から水を引きれた様子
パイプを通して水路から水を引きれた様子
出来立てホヤホヤの自作の「池」(水たまりを拡張)
出来立てホヤホヤの自作の「池」(水たまりを拡張)
拡張中の自作の「池」
拡張中の自作の「池」

水を引き入れたからといって具体的にどうするかは決まっていませんが、こういった大人の泥遊び(土木ごっこ)はなぜか、すごくワクワクするんです。

ここを稲作地域として整備した時に、農地と道路と水路をセットで整備したことを改めて実感しました。

およそ数百メートルに及ぶコンクリートの側溝と道路、そしてそれぞれの田んぼに水を流すために、塩ビパイプを組み合わせてここ一体の稲作地で農作業ができるように整備したわけです。

ちなみに、水路に流れているのは、上流にある「駒ヶ滝」からのもので、これは大山を水源にもつ「金目川」の支流です。

水量は少ないものの、まさに命の水。特に夏場はそれを強く実感します。

畑の動植物|ムクゲ開花・レモン・ドウダンツツジなど

この頃は雑草の力が非常に強いですが、そんなかでもいくつか花が咲いていました。

ガガイモの花と蟻たち
ガガイモの花と蟻たち

畑で数カ所確認できるのが、このガガイモ。

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いわゆる雑草ですが、このガガイモには毒性があり、麻薬の原料のケシなどに含まれるアルカロイドが含まれています。モルヒネも同じ部類。

九月に開花したムクゲ
九月に開花したムクゲ

このムクゲは、所沢で育てていたものから株分けした苗で、2年前の2017年からここで成長し続けています。

開花したのは2019年が初めて、記念すべき日です。

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山颪の風(ヤマオロシノカゼ)で農作物被害

冒頭でも言ったようでに、この日の前日は関東地方でゲリラ豪雨がありました。

その影響からか、秦野の「えんどっぱら」と言われる農作地一帯では、いわゆる「大山颪」の影響で、農作物に大きな被害が出ていました。

山颪で傷がついて商品にはならないナス
山颪で傷がついて商品にはならないナス

このナスはお世話になっている農家さんが自分の家で食べるものですが、ハウス栽培ではなく、外で栽培して商品として売っている農家さんにとっては大きな被害です。

山颪で倒れてしまったネギ畑
山颪で倒れてしまったネギ畑
山颪で倒れてしまったブロッコリー畑
山颪で倒れてしまったブロッコリー畑

この日の被害で、おおよそ50万円ほどがパーになったそう。

「自然が時に脅威になる」ということは、こういうことなんですね。

この山颪は秦野から見て北西に位置する丹沢山地(大山)から吹いてくるもので、「丹沢颪」とも言われるそうです。

[出典]嵐雪の狭山茶庵のブログ

特徴は冷たい風を伴い、比較的長い間吹き続けるもので、「六甲おろし」なども同じ部類ですね。

秦野でSEOなどしつつ神奈川県ネタブログから引用)

神奈川県の大山は、別名雨降(あぶり)山と呼ばれるほど、周辺の気象に影響を与えやすい山である。

たとえば、関東地方に大雪が降るとき。湘南などの沿岸部に加えて、この大山の麓の自治体(伊勢原市、秦野市)だけ雪ではなく雨が降っているというケースが非常に多い。したがって、伊勢原市や秦野市の市街地で雪が積もっていることは非常に稀である。

これは、南からやってきた低気圧の固まりに対して北側から風が呼び込まれ、気温が下がって雪の原因になるという仕組みの、北側からの風を大山が遮断しているためである。

夏場には特徴的なスコール状の雨が降りやすい。湘南方面からの温かい湿った風が大山にぶつかるからである。

こういった特徴のある大山だが、全国の水場に近い山に見られる強風、「颪(おろし)」を吹かせることでも有名である。

(引用終わり)

台風翌日の丹沢山脈
台風翌日の丹沢山脈

「山おろし」の反対に「暖かい風」が吹くものを「だし」と呼ぶそうです。

よくニュースで聞く「フェーン現象」は、「だし」のことで暖かい風。

その反対が「ポーラ現象」、つまり「おろし」のことで冷たい風という法則があるようです。

アフリカにある世界一熱い場所と言われる「アファール」という地域が有名ですが、ここも「フェーン現象」によって熱風にさらされることから熱くなります。

さらにヨーロッパ大陸とアフリカ大陸の間にある「地中海」も、かつては海水が干上がっていた時期があったと言われていますが、これもフェーン現象によるものだったそうです。

あなたは信じますか!嘗てあの巨大な地中海が干上がった事を!

自然を前にすると、人間はいかにちっぽけか実感しますが、それでも人間は霊長類であり、どんな動物よりも知能が高い存在です。

その自然の法則を理解して、利用する力が与えられているからこそ、稲作をはじめとする栽培ができているということでもありますね。

 

 

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