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祭り・興行と火薬と神農。修道院と錬金術とヤクザ①|Garden Dairy 2019年2月1日

今回は、以下の記事の続きといったようなものになります。

農業は修道会と錬金術が進歩させた。明治維新と蒸留技術から見えるかつての「総合商社」|GARDEN DAIRY 2019年1月28日

そもそも、これらのことを調べ始めたのは、薬というものがどういったものなのかということを知りたかったからです。それは、現在の薬だけではなく、人類史の規模で眺めることで見えてくるものがあると感じたからです。

そして、薬が常に詐欺と隣り合わせなのは何故なのかということも謎でした。そもそも「プラシーボ効果」という経験をしたことのある人なら、薬の効果に一度は疑問を抱いたことがあるはずです。

それでもなお、人間は薬を必要とします。それは当然ながら、薬の効果が事実だからです。

人は、固い決意や「みんながやっているから」でも「病気」を治すことができますし、薬を使って「病気」を治すこともできます。

これは、どちらも事実です。

そして、時に薬が「効かない」ということも知っています。そして、同じように呪いが効かないことも知っています。

「痛いの痛いの飛んでいけ」がまさにそのようなものです。

人間と薬の歴史は、当然ながら科学の歴史とともにありました。

実験無くして、薬の効用はここまで正確に言い表すことはできませんでした。現在でも「民間療法」が絶えないのは、そこに一定の効果があるからですし、科学によって薬の効用がはっきりとわかるまでは、薬の効用は非常に曖昧なものだったようです。

そして、「曖昧なもの」には常に、「詐欺」が付きまといます。

何故詐欺行為を働くのかといえば、そうする必要があるからですが、そのほとんどは、商売だからです。

商売を始めるということは、何かを「売らなければならない」ということです。そんな時に、口から出まかせ、嘘八百で乗り切るということが現在でもあるように、それは遥か昔からあった文化のようです。

今の世の中には、嘘が蔓延していて、真実を見分けることが非常に難しくなっていますし、ほとんどの人々は、嘘こそが「本当」だと思い暮らしています。

まさか、人が人に嘘をつくはずがない、という前提で暮らしている人にとっては信じられないことかもしれませんが、この世には、嘘によって富を得るということが有史以来絶えることなく続いています。

これから書こうとするのは、その嘘を見分ける視点を持つことのできるようなものになります。悪は悪、善は善で物事ははっきりと分別することが、この記事の目的でもあります。

誰もが知っている悪といえば「ヤクザ=暴力団」が思い浮かぶ人も多いかも知れません。

もちろん彼らもヤクザをやりたくてやっているという人が全てではないと思います。そんな「ヤクザ」の文化と、修道院や錬金術が密接に関わっているということを知ったら誰もが驚くのではないでしょうか。

まずはヤクザがどういった存在なのかというところから見ていきます。

暴力団が行うビジネスに「興行」があります。美空ひばりをスターにした山口組三代目組長の田岡一雄がよく知られていますが、当然、映画や歌舞伎、落語、相撲を始めとする日本の伝統芸能は暴力団が取り仕切る「興行」がなければ成り立たないものでしたし、それは現在でも続いています。

そして、これらと同じ「興行」に、お祭りがあり、お祭りの参道の両脇にズラーっと並ぶ「出店」や「屋台」を取り仕切っていたのもヤクザです。

参道で綿菓子や金魚すくいなどを商っている人たちを「テキ屋」とも言います。

祭りや縁日、市(マーケット)などでよく見られる光景ですが、彼らは「露天商、行商人」でもあります。「男はつらいよ」の主人公の「フーテン」も同じような職業です。

めでたい祭りの「ハレ」という人間の浮かれた気分に乗じて、冷静に考えたらぼったくり価格で様々なものを売っていることもさることながら、とにかく様々なことで「人の気を惹く」ことならなんでもやるといったものですが、見世物小屋やサーカスを行うこともあるようです。

で、彼ら「テキ屋」が祀っていたのが中国を起源とする「神農」と呼ばれる神です。

「炎帝神農」とも言われるこの神は、「神農草本経」という書物に冠されている人物ですが、この本に書かれていることは簡単に言えば錬金術です。

錬金術というと「賢者の石」や「不老不死の妙薬」というイメージがありますが、錬金術は今でいう「科学」と同じものでした。

つまり、当時の最新鋭の物理研究の成果が「錬金術」というもので、その中でも「神農草本経」は主に薬について書かれていたもののようです。

この中国の錬金術のことを「錬丹術」と言いますが、これがのちに広島空襲という大惨事を始めとする暴力的な世界の到来させる「火薬」を生み出した文化でした。

中国の「宗(約960~1290年)」の時代に生み出され、おそらく、山を切り崩すなどのインフラ整備のためなどに使われていたものが、のちには武器として利用されるようになり、中世の「南蛮貿易」の時に、日本列島にも入ってきました。

で、この「火薬」を中東遠征の時に知り、ヨーロッパに持ち帰ったのが「十字軍」という組織で、これが中世欧州文化にも大きく影響を与えました。

中世ヨーロッパ医療と「百姓」と「たみ」という日本列島先住民。修道院と錬金術とヤクザ②|Garden Dairy 2019年2月13日

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