garden_dairy

干し柿2週間近況とクボタの無人トラクターとGPS|Garden Dairy 2018年12月16日(日)

12月16日(日) 上弦(1日後)

最低気温(℃) -1.2
最高気温(℃)6.4
日照時間(h)4.6

出典:気象庁ホームページ

前回の庭の報告記事からちょうど10日経ちました。

所沢の気象データを見ると、9日日曜日から最高気温は一桁が続き、16日の未明には氷点下を記録。月齢は上弦を過ぎ、来週12月23日日曜日に満月を迎えます。

この10日間は世の中では色々とありました。色々とない日など滅多にありませんが、TPPも12月30日の発効に向けて様々な分野での議論が大詰めを迎えています。

阿部寛主演ドラマ「下町ロケット」を欠かさず見続けているのですが、シーズン1ではロケットにまつわるお話でしたが、シーズン2で描かれているのは無人農業ロボットです。端的にいえば「無人自動走行トラクター」で、その技術の開発におけるドラマが描かれています。

そして、この「無人自動走行トラクター」は農業機器大手のクボタですでに製造されていました。

〜以下クボタから引用〜

2017年5月31日

株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区 代表取締役社長 木股昌俊)は、『ファームパイロット(Farm Pilot)』シリーズと称したGPS農機第三弾として、有人監視下での無人による自動運転作業(耕うん、代かき)を可能にした「アグリロボトラクタ」を、業界に先駆けて市場投入すべく、本年6月からモニター販売を開始します。

今後も、IoTやロボット技術を活用し日本農業を支えてまいります。


アグリロボトラクタ「SL60A」

〜引用終わり〜

アグリロボトラクタ「SL60A」の価格が1100万円(通信基地局込み)。2017年に6月1日にモニター販売としてすでに出回っているようです。

耕運や代掻きができる「SL60A」は、GPSを利用した農機具商品群のファームパイロット(Farm Pilot) シリーズの一つとして発売され、この他にも田植機とコンバイン(収穫機)も発表されています。

〜以下こちらから引用〜

株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:木股昌俊)は、京都で開催した「2017新春のつどい(製品展示会)」において、実演を交えて現在開発中の自動運転農機を先行発表いたしました。


左から、コンバイン、トラクタ、田植機

〜引用終わり〜

ドラマで無人トラクターが動いている姿を見たときとても驚きました。すでに実用段階まで進んでいるとはつゆ知らず、ドラマだからCG処理で無人に見せているだけかと思いましたが、すでに実用段階に入っているのであれば、当然ドラマでも使えるわけですね。

これらのシリーズは現状、オペレーター・監視員が一人つくという条件付きのようですが、運転につきっきりだった作業員が以前よりは自由に動かせるようになるということのようです。クボタでは、無人トラクターと同時に、監視用の有人トラクターを並行して使うことで作業効率が上がるとしています。

どちらにしろ1000万円以上の投資を確実に回収できる農家でなければ導入する事は難しいという問題は解決されていないように思いますが、通信システムに目を向けてみると、この無人トラクターに搭載されている通信システムは「KSAS(クボタスマートアグリシステム)」というものです。

KASAはスマートフォンを使って農機具をコントロールできるクラウドサービスのことで、利用には月々2000円。

クボタスマートアグリシステム

このクボタの「クボタスマートアグリシステム(KSAS)」は2014年に販売開始され、2018年の時点でおよそ5000件まで来たと言いましす。さらに、2018年内には6000件の販売を達成する見込みだと話しています。

〜以下産経新聞から引用〜

クボタは24日開いた事業説明会で、平成26年6月に販売開始した同社の情報通信サービス「クボタスマートアグリシステム(KSAS)」の販売件数が約5千件に達したことを明らかにした。そのうえで飯田聡取締役は、「年内に6千件まで伸ばす」と述べた。

中略

昨年には、最大4万平方メートルにもなる1つの田んぼを、一辺数メートルほどのエリアに細分化し、さらに細かく土壌や収穫量などの特徴をとらえる「レイヤーマップ」を導入。農家側が見るモニター上には、1つの田んぼの中にたくさんのマス目がある絵が映し出され、収穫量が多いほどマス目の色が濃くなったりする。

〜引用終わり〜

ドラマでは、ロケットで打ち上げた準天頂衛星「ヤタガラス」が、この無人トラクターの運転精度を格段に上げたとされ、それが、無人トラクター利用に大きく貢献したとされています。

しかしながら、クボタの無人トラクターでは周辺に基地局を設置するという方法が採られていて、これは通信の正確性を保つためのようですが、現実の準天頂衛星(おそらく「みちびき」)を利用した無人トラクターは、準天頂衛星を利用するよりも現状のGPS利用の方がわずかに精度は高いようです。

〜以下こちらから引用〜

――2018年11月に運用開始が決まっている日本発の衛星利用システム「準天頂衛星」についてはどう思われますか。

飯田:現時点で既存のRTK-GNSSと比べるとやや精度が下がると言われています。それなら作業にどのくらい影響するのか。大きく影響するのであれば、補完的な技術を考えないといけない。価格について言えば、衛星から補正信号をもらうので、RTK-GNSSと違って基地局を立てる必要がない分、安価にもなるでしょう。期待しています。

――圃場の基盤や農道の整備でも課題はありますか。

飯田:現状のレベル2のアグリロボトラクタでは、あぜ際は人が運転して作業をしなければならず、これを無人でやるのは難しい。なぜならあぜ際には土管などの障害物があったりします。さらに無人化を進めるなら、圃場の基盤整備も必要です。レベル3(完全無人化)で農道を無人走行させるなら、その農道を整備する必要があります。現在の農道は無人農機が通れる状態ではないことも多いですから。

〜引用終わり〜

ちなみに農水省で、農機の無人化・自動化のレベルを3段階に分けられていて、クボタは今以下の三つの段階のステージ2を実現したことになります。

  1. オートステア(自動操縦)
  2. 有人監視での自動化・無人化
  3. 完全無人化

画像出典:スマートアグリ

もう一つここで書いておきたいことが「GPS」についての正しい見方についてです。

「衛星利用の測位システム」

おそらく多くの人はこれを「GPS」と答えるでしょう。しかしこの「GPS」はアメリカが開発した「衛星利用の測位システム」のことで、ロシアではGLONASS、ヨーロッパではGALILEOというそうです。

そして、「衛星利用の測位システム」を総称した名称が「GNSS」といい、先ほどクボタのインタビュー記事でのクボタ無人トラクターに利用している通信システム「RTK-GNSS(リアルタイムキネマティック)」は、農業分野での利用を考慮した時に最も適した通信ができるシステムのことのようです。

GNSSの測位方法の種類
図 GNSSの測位方法の種類(出典

完全無人化には農作業以外の部分にも問題が残されていることも指摘されていますが、どちらにせよ2020年を目標に動いており、もちろんそれを主導しているのは内閣府です。

正直なところ、これ以外にも農業の未来のためにすべきことが山ほどあるように思いますが、ドラマを利用して大々的に推し進めたいという国の思惑も丸見えの状況です。

TPPもこのICTスマート農業も共通点は大資本が勝つという構図を助長しているようにしか見えない状況ですが、こんな簡単なことをマスコミはほとんど伝えず、ケムに巻くようなことばかりを報道しています。

ネットを賢く利用して、みなさんが真実の情報にたどり着くことができますように願います。

ということで、話はガラッと変わって近況報告です。

12月10日(月)干し柿の近況

IMG_1394

11月の下旬に干し始めた「柿」ですが、順調に干し柿っぽくなってきています。本来は、甘くない柿を干して甘くするという目的がありますが、この写真の柿はもともと甘いものです。

おそらく不味くなることはないはずですが、より甘さが増していることが予想されます。

干し柿作り開始。ビタミン菜の適当栽培を記録中。|Garden Dairy 2018年11月25日(日)

柿を吊るして干す期間は長い人では2、3ヶ月ですが、だいたい「ひと月」でできるとされています。ちょうど年末にできる見通しですが、ブドウ糖が増えることで起こるとされる「表面が白くなる現象」の頃が食べごろという基準で、これからも報告してきます。

そのほか庭はほとんど動きはありませんが、来年に向けて準備を進めていく予定でします。

0 comments on “干し柿2週間近況とクボタの無人トラクターとGPS|Garden Dairy 2018年12月16日(日)Add yours →

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です